Googleデータポータル(旧データスタジオ)には、計算フィールドの数式内で使用できる便利な機能が数多く用意されています。このデータポータルの関数リストは、公式ページで公開されています。
EXCELの関数でいうと、データポータルではどの関数?と疑問に思うことがあったので、データポータルとEXCELの関数比較表を作成しました。
参考になれば幸いです。
データポータル 関数一覧 EXCEL関数との比較表
日付
名前 | 説明 | 構文 | EXCELでの関数 |
TODATE | UTC の指定された形式で日時の項目を返します。 | TODATE(X, 入力形式, 出力形式) | |
YEARWEEK | ISO 8601 規格に沿って X の年と週を返します。 | YEARWEEK(X) | |
QUARTER | X の四半期を返します。 | QUARTER(X, 入力形式) | |
MINUTE | X の分を UTC タイムゾーンで返します。 | MINUTE(X, 入力形式) | MINUTE |
DAY | X の日付を返します。 | DAY(X, 入力形式) | DAY |
MONTH | X の月を返します。 | MONTH(X, 入力形式) | MONTH |
WEEK | ISO 8601 規格に沿って年初からの X の週番号を返します。 | WEEK(X) | WEEKNUM |
HOUR | X の時間を UTC タイムゾーンで返します。 | HOUR(X, 入力形式) | HOUR |
YEAR | X の年を返します。 | YEAR(X, 入力形式) | YEAR |
SECOND | X の秒を UTC タイムゾーンで返します。 | SECOND(X, 入力形式) | SECOND |
DATE_DIFF | X と Y の日数の違いを返します(X-Y)。 | DATE_DIFF(X, Y) | DATEDIF |
WEEKDAY | X の曜日を返します。 | WEEKDAY(X, 入力形式) | WEEKDAY |
地域
名前 | 説明 | 構文 | EXCELでの関数 |
TOCITY | X の都市名を返します。 | TOCITY(X, 入力形式) | |
TOCOUNTRY | X の国名を返します。 | TOCOUNTRY(X, 入力形式) | |
TOREGION | X の地域名を返します。 | TOREGION(X, 入力形式) | |
TOCONTINENT | X の大陸名を返します。 | TOCONTINENT(X, 入力形式) | |
TOSUBCONTINENT | X の亜大陸の名前を返します。 | TOSUBCONTINENT(X, 入力形式) |
集計方法
名前 | 説明 | 構文 | EXCELでの関数 |
MAX | X の最大値を返します。 | MAX(X) | MAX |
COUNT_DISTINCT | X の固有な値の数を返します。 | COUNT_DISTINCT(X) | |
SUM | X のすべての値の合計値を返します。 | SUM(X) | SUM |
AVG | X のすべての値の平均を返します。 | AVG(X) | AVERAGE |
MIN | X の最小値を返します。 | MIN(X) | MIN |
COUNT | X の値の数を返します。 | COUNT(X) | COUNT |
MEDIAN | X のすべての値の中央値を返します。 | MEDIAN(X) | MEDIAN |
PERCENTILE | フィールド X のパーセンタイル ランク Y を返します。 | PERCENTILE(X,Y) | |
VARIANCE | X の分散を返します。 | VARIANCE(X) |
算数
名前 | 説明 | 構文 | EXCELでの関数 |
ACOS | X の逆双曲線余弦を返します。 | ACOS(X) | ACOSH |
LOG10 | 10 を底とする X の対数を返します。 | LOG10(X) | LOG10 |
ASIN | X の逆双曲線正弦を返します。 | ASIN(X) | ASINH |
NARY_MAX | X、Y、[、Z]* の最大値を返します。入力引数はすべて同じ型で、すべて数字かすべてテキストである必要があります。また、少なくとも 1 つの入力引数が項目であるか、1 つの項目を含む式である必要があります。 | NARY_MAX(X, Y, [Z]*) | |
NARY_MIN | X、Y、[、Z]* の最小値を返します。入力引数はすべて同じ型で、すべて数字かすべてテキストである必要があります。また、少なくとも 1 つの入力引数が項目であるか、1 つの項目を含む式である必要があります。 | NARY_MIN(X, Y, [Z]*) | |
ATAN | X の逆双曲線正接を返します。 | ATAN(X) | ATANH |
SQRT | X の平方根を返します。ただし、X は非負数である必要があります。 | SQRT(X) | SQRT |
SIN | X の正弦を返します。 | SIN(X) | SIN |
CEIL | X の最小の整数値を返します。たとえば X が v だった場合、CEIL(X) が返す値は v 以上になります。 | CEIL(X) | TRUNC |
ROUND | X を Y の桁で四捨五入した値を返します。 | ROUND(X, Y) | ROUND |
ABS | 数値の絶対値を返します。 | ABS(X) | ABS |
COS | X の余弦を返します。 | COS(X) | COS |
FLOOR | X の最大の整数値を返します。たとえば X が v だった場合、FLOOR(X) が返す値は v 以下になります。 | FLOOR(X) | INT |
TAN | X の正接を返します。 | TAN(X) | TAN |
LOG | X の自然対数を返します。 | LOG(X) | LOG |
POWER | X を Y 乗した結果を返します。 | POWER(X, Y) | POWER |
テキスト
名前 | 説明 | 構文 | EXCELでの関数 |
UPPER | X を大文字に変換します。 | UPPER(項目または式) | UPPER |
REGEXP_MATCH | X と Y が一致するときに真を、そうでないときに偽を返します。 | REGEXP_MATCH(X, 正規表現式) | |
REGEXP_REPLACE | X の中で正規表現に一致するすべてのテキストを、別の置換文字列に置き換えます。 | REGEXP_REPLACE(A, ‘[a-z]+’, ‘A’) | |
REPLACE | X に含まれるすべての Y を Z に置き換えた X のコピーを返します。 | REPLACE(項目または式, 既存の文字, 置換文字) | REPLACE |
LENGTH | X の文字数を返します。 | LENGTH(項目または式) | LEN |
REGEXP_EXTRACT | X の中で正規表現のパターンに該当する最初の部分文字列を返します。 | REGEXP_EXTRACT(項目または式, 抽出正規表現パターン) | |
SUBSTR | X のサブテキストを返します。サブテキストは X[Y]、X[Y+1]、…、X[Y+Z-1] で構成される値です。 | SUBSTR(項目または式, 開始インデックス, 長さ) | |
HYPERLINK | URL へのハイパーリンクを、リンクテキストを付けて返します。 | HYPERLINK(URL、リンクのラベル) | HYPERLINK |
CONCAT | X と Y を連結したテキストを返します。ただし、X と Y のいずれかは、少なくとも 1 つの項目を含む式である必要があります。他方は文字テキストでもかまいません。また、X と Y は両方とも集計された値であるか、両方とも非集計の値である必要があります。 | CONCAT(X, Y) | |
TRIM | 最初と最後の空白文字を削除した X を返します。 | TRIM(項目または式) | TRIM |
LOWER | X を小文字に変換します。 | LOWER(項目または式) | LOWER |
その他
名前 | 説明 | 構文 | EXCELでの関数 |
CASE | 指定したブール式に基づいて 1 つの値のみを求めます。 | CASE WHEN C = ‘yes’ THEN ‘done:yes’ ELSE ‘done:no’ END | IFS |
CAST | CAST (field_expressionAS [タイプ]) | 特定の項目や式を「タイプ」にキャストします。CAST 内で集計項目を使うことはできません。 | |
IMAGE | 表に画像を追加します | IMAGE(Image URL, [Alternative Text]) | |
STDDEV | 関数は X の標準偏差を返します。 | STDDEV(pageviews) | STDEVP |
以上、「データポータル 関数一覧 EXCEL比較版」の記事をご紹介しました。
参考になれば幸いです。